田老侑子のベナンからこんにちは #36-41
最近、いろいろありまして全く更新できていませんでしたね。。。まずは、最近の話題から。
タバスキ(イスラム犠牲祭)の話①。
先週の金曜日はタバスキでした。イスラム教が多い私の任地では、タバスキは1年の中でも大きなイベントのひとつです。ちなみに、何をするかというと各々の家庭で牛や羊(任地ではヤギが多い)を切り、命の恵みを皆でありがたく頂くという儀式です。そのため、タバスキが近くなると大量のヤギが連れられて行く光景を目にします。なんとなくヤギたちの背中に哀愁を感じるのを私だけでしょうか。。。
ブルキナファソ産のヤギも多いそうで、毛がモサモサしているのがベナン産、毛が少なめなのがブルキナ産らしいです。好みの草を微妙に違うそうです。
ちなみに、我が家に来た訪問販売のお兄ちゃん。「タバスキ用にどうですか?」って。門の前には10頭ほどのヤギが。。。ヤギの訪問販売、初めて経験しました。
タバスキの話②。
タバスキ前にはヤギをきれいに洗剤で洗ってあげます。ここのお家は次々とヤギを洗っていました。
ベナンの子どもたちがよく働きます。一頭洗うだけでも炎天下の下、大変だろうに。。。
タバスキのために家族みんなで協力して行う。いいですねー☆
タバスキの話③。
タバスキ当日はまず、大きいモスクでお祈りをします。すごくたくさんの人が集まっていました。
ちなみに、男性は前のほうのスペースで女性は後ろのほうのスペースでお祈りをします。場所が分かれているんですね。
神聖な場所かと思いきや、いつも通り頭に水や果物や食べ物をのせた売り子さんがいっぱい。そして、みんな買ってその場で食べる。神聖な場所でもないんでしょうか?空腹には勝てないのかな?
何はともあれ、こんなに大勢の人が一同にお祈りするとさすがに迫力がありました。
タバスキの話④。
さーて、この車には何人の人が乗っているでしょうか??
車の中にもぎっしり詰まってますよー。
こういう姿をみると、やっぱりタバスキって一大イベントなんだなーと思います。
モスクに来るために隣近所声をかけて相乗りしたんですね。
このような感じで子どもをどっさり乗せた車があちらこちらにいました。
タバスキの話⑤。
モスクでのお祈りが終わると、各々のお家で牛やヤギを絞め始めます。
一軒で何頭も絞めるお家もあれば、ヤギが買えなかったお家もあります。
街全体が血なまぐさくなる・・と聞いていましたがそれ程でもありませんでした。
絞めるのは男性陣の仕事のようですね。年長者から若者に教えている姿もありました。
さて、我が家でもヤギを絞めました。かわいかったのになぁ。尻尾ふったりして。果物の皮とか野菜を食べる姿とか。でも、絞めました。タバスキですから・・。
そして、他の任地からやって来た隊員たちとおいしく頂きました。
ヤギ君、ありがとう。
タバスキの話⑥。
タバスキの日はみんな、おしゃれをします。
家族で生地を揃えたり、豪華な帽子をかぶってみたり。高そうな生地でできた服をみんな着ています。髪の毛もおしゃれをして、女性陣はアクセサリーも豪華にします。子どもだって負けていません。お化粧もばっちりです☆
お祭りを楽しむのはとても良いことなのですが、「みんな、こういうお祭りにはお金をいっぱい使って自分の健康にはお金を使わないんだから困るわ―。」と同僚が嘆いているのにもちょっと納得です。