日本描画テスト・描画療法学会第24回大会に出席しました
2014年9月16日
9月14日(日)に浜松で開催された日本描画テスト・描画療法学会第24回大会に出席しました。
窪寺俊之先生(聖学院大学)の特別講演「描画とスピリチュアルケア」では,スピリチュアルケアの本質を丁寧にお話しいただき,様々な気づきが得られました。
シンポジウム「ケアの現場から描画を語る」では,塩飽がシンポジストとして「被災地の子どもの描画と遊びのケア」をお話しさせていただき,九州産業大学の緒方 泉先生の「認知症高齢者の『言葉の出口』を開く集団回想描画法」,みえ家族と心のケア相談室の杉野健二先生の「描画からコラージュへ、治療からケアへ」とともに話題提供を行いました。
大正大学の森岡由紀子先生の指定討論では,「ケアの本質とは何か」について,鋭いコメントと質問をいただきました。
被災地で支援活動をしているにじいろクレヨンの柴田さんが扱う描画と小児看護外来で扱う描画の相違点は何か,お絵かきを含む子供達への遊び支援の効果として確認された外傷後成長(PTG)の特徴はどのように考察できるのかという点について,見解を述べさせていただきました。PTGの背景には「危機にさらされた時にこそスピリチュアリティが顕著に覚醒する」という特別講演で窪寺先生が述べた見解がぴったり当てはまることがわかりました。
看護職がほとんどいない学会で,様々な職種の方々と意見交換できた有意義な学会でした。